ストレッチの意外な働き！筋肉を緩めるだけじゃない

2022年7月6日最終更新:2022年10月19日

ストレッチ刺激を受けた骨格筋細動脈の内皮細胞において血管拡張物質である一酸化窒素（NO）の産生に関与する内皮型一酸化窒素合成酵素の発現を認めた。

皆さん、ストレッチは柔軟性を高めてくれるイメージをお持ちかと思いますが、それだけでなく身体の中から血管年齢も若返らせてくれる効果があると言われています。

血管年齢とはご存じの方も多いと思いますが、動脈硬化の進行具合と言われています。加齢により血管壁は固くなり、血流も落ちてきます。40代以降、ホルモンの影響もあり男性、女性ともに血管年齢は高くなりやすくなります。

なぜストレッチが血管年齢が若返るかというと、ストレッチをすることによって血管が伸ばされるストレス（物理的刺激）が加わわると血管内皮から酵素が出て一酸化窒素（NO）を産生します。一酸化窒素は、血管を構成する膜の中にある筋肉を緩めて血管を広げる働きがあります。

そのため、一酸化窒素が少ない状態は血管を固くします。ですが、比較的簡単に量を増やすことができます。一日、15分程度全身をストレッチすることではっきりと量が増えたという実験結果があります。ポイントは1か所につきじわじわと20秒ぐらい伸ばすのが目安です。夜寝る前などに行ってみましょう。

高齢者の方で運動に抵抗感がある方には運動の代わりにストレッチがおすすめです。普段、デスクワーク等で運動不足だと感じる方もまずはご自宅でストレッチを始めてみてはいかがでしょうか。